外国の料理に対する苦手意識とインドで食べたバナナについて

僕は外国の料理というのが苦手である。
長年、味噌・醤油・かつおダシで味付けされた料理を食べて育ったものだから、オリーブオイルやスパイスがベースとなった外国の料理となるとなかなか食が進まない。だから僕が海外旅行をする際に、現地へ行って一番困るのは「食べる物」の問題だ。
最初は美味しいと思った料理であっても、4~5日経てば日本の味が恋しくなる。薄味のスープ、甘すぎるチョコレートに嫌気がさして、家で飲んだ美味しいココアが恋しくなる。
去年の夏にインドへ行った時も一番困ったのは「食べる物」だった。僕は特別グルメな訳でもないし、料理に対するこだわりというのもそんなにない。勿論、インドにだって美味しい料理は存在する筈だ。ただ外国における調味料や味付けの違いというのはどうしても克服することが出来ないでいる。
幸いなことにミネラルウォーターとバナナの味というのは向こうへ行っても同じだから、いざという時はバナナを食べて体力を付けた。そんな時、日本で家を出る前に撮ったコロッケの写真を眺めながら「世の中にはバナナさえ食べられない人が沢山いるんだよな」と物思いに耽る。実際、街中にはガリガリに痩せた少年少女が少なからず存在してお金目当てにやってくる。
僕は三週間インドへ行って7キロ痩せたが、1か月も日本の料理を食べていたら大体元の体型に戻ることが出来た。ただ、そういった人々を見てしまった後ではやはり複雑な思いが残る。